Christ & Gantenbein “The Last Act of Design” クリスト&ガンテンバイン 『The Last Act of Design – スイス建築の表現手法』

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この度、日瑞建築文化協会(JSAA)とスイス大使館は、スイスの建築家クリスト&ガンテンバインの「The Last Act of Design」展を開催いたします。

スイス国立博物館・バーゼル州立美術館など近年のスイスにおいて重要なプロジェクトを手がけるクリスト&ガンテンバインは、いまやスイスを代表する若手建築家の一組と言えるでしょう。

本展では、クリスト&ガンテンバインが「The Last Act of Design」と呼んでいる建築におけるデザイン行為に着目し、彼らのつくりだす建築が持つ意味の多様性の表出を試みます。建築は竣工後も写真・図面・模型といった様々な媒体で表現され、鑑賞者はそれらの媒体を通じて建築を知覚し、空間を想像します。写真家ステファノ・グラツィアーニの解釈から撮られた写真、配色・線にアレンジを加えたドローイングや3Dプリンタによる模型といった様々な媒体によって、クリスト&ガンテンバインの建築の多様な側面に迫ります。

日本・スイスの建築文化交流のプラットフォームとして2018年に設立した日瑞建築文化協会(JSAA)の最初のイベントとして、クリスト&ガンテンバインの探究の集大成を日本で初公開いたします。

クリスト&ガンテンバイン

List Customer Center, 2015

クリスト&ガンテンバイン

Kunstmuseum Basel, 2016 (c) Stefano Graziani

クリスト&ガンテンバイン

クリスト&ガンテンバインは、スイス・バーゼルを代表する建築設計事務所です。彼らは形態の自立的な特性に興味を持ち、魅惑的な方法で古典と現代を調和させた画期的なプロジェクトを提示しています。彼らの触覚的なアプローチは、思いのほかデリケートでありながら多角的な方法によって素材の探求を行っています。

エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインによって1998年に設立された設計事務所には60人の建築家がおり、受賞歴のあるチューリッヒのスイス国立博物館とバーゼル州立美術館の大規模な改修と増築は、彼らの文化施設を手がける建築家としての地位を固めました。パリやミュンヘンの集合住宅、バーゼルの複合オフィスビル、チューリッヒのリンツ・チョコレート・コンピテンシー・センター、あるいはコンペで獲得したばかりのチューリッヒの大学病院増築など、アプローチの柔軟性とさまざまな機能や場所への興味が窺えます。

1998年にスイス連邦工科大学チューリッヒ校を卒業して以来、エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインはスイス連邦工科大学スタジオバーゼル(2000-05)、メンドリジオ建築アカデミー(2004/2006/2009)、オスロ建築デザイン大学(2008)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(2010-15)で教鞭をとってきました。この後半の研究は2つのモノグラフ「Typology」(Park Books, 2012, 2015)にまとまっています。ハーバード大学(2015-17)で教えたのち、彼らは現在スイス連邦工科大学チューリッヒ校教授をつとめています。

エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインは、2018年にDeezenから優れた作品群とその作品紹介において”Architect of the Year“ 賞を受賞。その他の受賞としては、2018年Wieneberger Brick賞、2017年にDesign Miami / Panerai Visionary賞、the best architect 18金賞(2017年)、Best of the Best金賞(2016年)、スイス鉄骨建築賞・アシエ賞(2014)などがあります。

 
  • 展覧会:

    [東京展]

    会期:2019年3月20日(水)- 31日(日)会期中無休

    会場:

    ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム
    東京都渋谷区猿楽町18-8

    Google Map 

    開廊:11:00 – 19:00(3月20日のみ内覧会開催のため16:00まで)

    入場:無料

    [京都展]

    会期:2019年4月4日(木)- 20日(土)

    会場:

    京都工芸繊維大学 美術工芸資料館(京都市左京区松ヶ崎橋上町)

    Google Map 

    開廊:10:00-17:00(入館は16:30まで)

    閉廊:日曜

    入場:一般200円/大学生150円/高校生以下無料

  • 書籍:

    「The Last Act of Design」

    形式:A5変形版 56ページ

    言語:日本語、英語

    編集:日瑞建築文化協会+クリスト&ガンテンバイン

    発行:日瑞建築文化協会

    デザイン:セバスティアン・フェア

    価格:2000円

    販売:展覧会、講演会場にてご購入いただけます。

  • 講演会:

    [東京 講演会1]

    「ル・コルビュジエの遺産」
    エマニュエル・クリスト レクチャー
    編集者・長田年伸氏との対談

    *同時通訳つき

    日時:2019年3月17日 (日)14:00–15:30

    会場:国立西洋美術館 講堂(東京都台東区上野公園7-7)

    Google Map 

    定員:130名

    入場:

    当日12:00より、館内インフォメーションにて本展の観覧券をお持ちの方お一人につき一枚聴講券を配付します。会場へは開演の30分前からご入場いただけます。

    [東京 講演会2]

    「The Last Act of Design」
    エマニュエル・クリスト、クリストフ・ガンテンバイン レクチャー
    建築家・長谷川豪氏との対談

    *英語のみのレクチャーとなります。

    *開演時間が若干変更になる可能性がございます。

    日時:2019年3月19日(火) 開場 18:00 開演 18:30–20:30

    会場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)

    Google Map 

    定員:350名

    入場:1000円

    申込:

    こちらで入場券の事前購入をお願いいたします。 

    [京都 講演会]

    「The Last Act of Design」
    エマニュエル・クリスト、クリストフ・ガンテンバイン レクチャー

    日時:2019年3月22日(金)18:00-20:00

    会場:

    京都工芸繊維大学60周年記念館1階記念ホール(京都市左京区松ヶ崎橋上町)

    Google Map 

    定員:150名

    入場:無料、申込不要

  • お問合せ:

    一般社団法人 日瑞建築文化協会(JSAA)

    106-0031 東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F

    03-6277-5756
    info@js-aa.org
    http://js-aa.org

  • 主催:

    一般社団法人 日瑞建築文化協会(JSAA)+スイス大使館

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