アンディウォーホル キャンベル缶× 鶏のクリームマッシュルーム煮

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アンディウォーホル キャンベル缶×  鶏のクリームマッシュルーム煮

ARTなハーブテーブル by太田みお vol.8

アンディウォーホル キャンベル缶×

鶏のクリームマッシュルーム煮

 

 

 

 

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森美術館で「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」が開催されていますね。

 

今回は、アンディウォーホルの作品でも有名な、キャンベルのスープ缶を描いたシリーズに焦点をあててみたいと思います。

 

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ウォーホルは、20年くらい毎日のように、キャンベルのスープ缶を食べていたそうです。彼の生活のなかに、組み込まれていたキャンベルのスープ缶。

 

私たちの生活は、現代の量産的な生産システムと、情報システムが生み出した人工的なデザインに囲まれて生きています。

かつての芸術家たちは、自然に美を求め、絵を描いてきましたが、現代で芸術を職として生きる多くの芸術家が作り出すものは、日頃の私たちの生活を取り囲んでいる商標やパッケージ、広告などの記号化された美です。

 

キャンベルのスープ缶を描いたウォーホルは、制作の動機をクールに語っています。

「僕は存在の無いものを描きたいと思っていた。それで、実在する非実在というものを探していた。そして見つけたのが、スープ缶だった」

POP WORDS ANDY WAR-HOL,Mike Wrenn, 1991, 河出書房新社

 

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生産システムによって生み出された記号的なデザインを受け取る私たち大衆は、同じように見て、感じて、判断するひとつの無個性な集団として扱われます。

 

デザイン表現は、個人的な自由表現ではなく、現代の生産システムのなかで、無機的な働きとして存在しています。それでも、デザイナーたちは、現代社会の機械的なシステムと、人間的なニュアンス表現の落差を埋める仕事をし、量産される機械的なもののなかに、人間のフィーリングを込めてきました。

 

そんな現代を象徴する作品が、まるでコピー&ペーストされたかのように見えるウォーホルのキャンベルスープ缶シリーズです。

 

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この作品からインスピレーションを受けたお料理…ということで、短絡的ではありますが、キャンベルスープ缶(クリームマッシュルーム)を使ったお料理を紹介します。

本当は、鶏肉も、同じ形をしたブツ切りのもも肉を平行に並べたりしようかな…なんて思いましたが、全然美味しくなさそうでした(笑)

 

この、機械的に量産されたキャンベルスープ缶を使って、個人的な人間のフィーリングを加えて調理する…その点は、ウォーホル先生の制作とつながる部分もあるのではないでしょうか?!

 

 

 

 

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<鶏のマッシュルームソース煮 >

 

鶏の骨付き肉 350g 

  •  *手羽元でも、手羽先でも、水炊き用の骨付き鶏もも肉のブツ切りでもOK

●ハーブソルト 適量

●ブラックペッパー 適量

●オリーブオイル 大さじ1

●タイム 適宜

バター 大さじ1

にんにく 3かけ

粒マスタード 大さじ1

水 1と1/2カップ

キャンベル クリームマッシュルーム缶 

 

 

① 鶏肉に●の材料をもみこみ、ラップをして冷蔵庫でしばらく寝かせる。にんにくは皮をむき、包丁の柄で軽くつぶしておく。

②鍋にバターをひき、1の鶏肉を中火で両面合計16分ほど蓋をして蒸し焼きにする。途中裏返すときに、にんにくを加える。

③2の鶏肉に火が通ったら、いったん鶏肉とにんにくを鍋から取り出す。そのままの鍋に、水を少々と粒マスタードを加え、焦げをこそぎとるように溶かしてソースの出汁にする。

④3の鍋に、スープ缶と水を加え、加減して好みの味に調整する。

⑤ 最後に4の鍋に鶏肉とにんにくをもどし、弱火で10分ほどあたためてできあがり。