【イベント レポート】 渋谷に福来たるSPECIAL2015@渋谷区文化総合センターさくらホール 落語というアートに触れる…

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【イベント レポート】 渋谷に福来たるSPECIAL2015@渋谷区文化総合センターさくらホール 落語というアートに触れる…

人の本質を描いているのは、絵画や文学だけではありません。
落語もそのうちのひとつです。

 

「落語」の歴史は古く…遡ること室町時代から安土桃山時代にかけて、大名のそばに仕え、話の相手をしたり、世情を伝えたりする「御伽衆(おとぎしゅう)」と呼ばれる人たちから生まれた文化です。

御伽衆の一人である安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という僧侶が、滑稽なオチのつく「噺(はなし)」を披露して秀吉に喜ばれたことがルーツであると言われております。

江戸時代には、人々に有料でお噺を聞かせる職業が誕生し、現在まで伝承される伝統的な話芸の一種となりました。

 

「落語=伝統芸能」という敷居の高いイメージをお持ちになっていませんか?
「知らない噺をされても…わからないし…むずかしいし…つまらないし…」と、思っていませんか?

心配いりません!大丈夫です!  知らなければ知らないほど、楽しめるのが落語ですから!

今回の落語会では落語家さんたちによる、笑いあり涙あり様々な演目が披露されました。

ピックアップしてご紹介しましょう!

 

林家正蔵

林家正蔵
前座名は「こぶ平」として親しまれ、ご存知の方もいらっしゃるのでは?
2014年、落語協会副会長に就任。
演目:『蜆(しじみ)売り』
大いに泣かしてくれる人情噺。正蔵さんの子供の演技が光っていました。

 

柳家市馬

柳亭市馬
2014年6月、落語協会会長就任。
演目:『三十石』
船頭になりきって長い舟歌を歌い上げるシーンではその実力を見せつけられました。
一方で、扇子を使用してさかなを表現するなどユーモアいっぱいで素敵!

 

春風亭一之輔

春風亭一之輔
2012年3月、真打ちに昇進。
演目:『子別れ』
若手のホープ。 今、一番チケットが取れない落語家のひとりです(汗)
ちょっと、ニヒルなところが魅力的です。

 

今では女性の落語家さんたちも活躍してきている時代です!
貫地谷しほり主演のNHK連続ドラマ小説『ちりとてちん』が話題になりましたよね。
その他にも『しゃべれども しゃべれども』『タイガー&ドラゴン』などの映画やドラマ、『昭和元禄 落語心中』『じょしらく』をはじめとしたコミックなど、落語を題材とした作品が話題になってきています。

写真⑤

 

写真⑥

 

落語は能楽や歌舞伎などの伝統芸能とは違い、衣装や舞台装置などを極力使用せず、
身振り手振りのみで話を進め、一人で何役も演じます。
扇子や手拭を使って、あらゆるものを表現する独特の演芸であり、高度な技術を要する伝統芸能です。

 

一人の人間が全てを表現する…その芸の真髄が見えた瞬間、私たちはアートに触れることができるでしょう。

 

寄席に足を運ぶのは「まだ…ちょっと…」という方は、落語をテーマにした身近にある作品にまず触れてみて下さい。

きっと、老若男女問わず笑いに包まれたその現場を、訪れてみたくなることでしょう。

 

【情報】

来福レーベル公式HP

 

写真 / 横井洋司
文 / 新 麻記子