2019年4月19日、「EYE OF GYRE」は「GYRE GALLERY」と名前を変えてリニューアルオープンした。

新たな「GYRE GALLERY」の空間を手掛けるのはGINZA SIXのコンセプトワークやMEDIA AMBITION TOKYOのアーティスティックディレクターを務める、JTQ谷川じゅんじ、空間の設計はスイスを拠点に活動する建築家古代裕一とトーマス・ヒルデブラントが担当。新たなギャラリーのロゴデザインはvillage ®長嶋りかこがデザインした。
渦をコンセプトに作られた建物のデザイン意図をくみ取り、鑑賞体験が豊かになるように回遊型として設計し、展示に始まりと終わりのない鑑賞シークエンスを組み立てることができるように計画されている。

展覧会の企画はGYREの総合プロデュースを手掛けるHiRAO INC平尾香世子、そして多くの展覧会を様々な美術館やギャラリーでキュレーションを行ってきたインディペンデントキュレーター飯田高誉がディレクターを務める。
展示第一回目となるのは「デヴィッド・リンチ 精神的辺境の帝国」展。
デヴィット・リンチによる自らのベストセレクションをベースに、リンチ本人とキュレーターの飯田高誉が何回も話し合いながら直接作品選定したもの。作品の選定基準は、本展覧会タイトルとなっている「精神的辺境の帝国」というコンセプトに合わせたものである。すなわち、リンチの創作の原点を見据えた展覧会構成となる。
デヴィッド・リンチからのメッセージ
ペンティングと映画にあてはまる、従うべきルールがある。このルールは、とても親密なもので抽象的なものである。
なおかつ、無限の可能性を秘めている。ときにこれらのルールは存在しないとさえも思わせるほどだ。しかし、確かに、
ルールは存在する。それらのルールは本には書かれていないが、我々の精神と心の中に内在する。行動と決断の直前、
あるいは直後に、それらは直感を通してその存在を現す。これらのルールは、すべての表現媒体に適応する。それらに
従えば、幸福がもたらされる。

リンチの初期の実験映画『イレーザーヘッド』と、その映画ロケを行った制作現場のフィラデルフィア工業地帯へのインスピレーションに捧げたものとなっている。選りすぐりのペインティング7点、ドローイング3点、工業地帯の写真22点、水彩画12点による展覧会構成だ。


また未公開の短編アニメーション・フォルム”FIRE”を、展示会場に設置されたブラックロッジ内で鑑賞することができる。

撮影・構成:柿内奈緒美
「デヴィッド・リンチ_精神的辺境の帝国」展
会期 | 2019年4月19日(金)〜6月23日(日) |
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開場時間 | 11 時-20 時 |
会場 | GYRE GALLERY /GYRE 3F |
住所 | 東京都渋谷区神宮前5-10-1 |
公式サイト | https://gyre-omotesando.com/artandgallery/davidlynch/ |